WELCONとはabout WELCON

小型・軽量・高強度な高性能熱交換器

「マイクロチャンネル」という流路構造が特徴の熱交換器です。
マイクロチャンネルにより、流路を微細化し流路本数を増やすことで、熱交換面積を広げ、製品の小型化を実現します。
ろう材を使用せず、材料を溶かさず個体のまま接合する拡散接合で製作することで、製品は高強度と軽量化を実現します。
WELCONは様々な大きさの流路、材質の熱交換器を製作しています。
工場向け、冷凍機、エアコン、燃料電池、モビリティ等、お客様の環境、仕様に合わせた特注対応もいたしております。

特徴

1. 拡散接合：ろう材不使用、母材材料を溶かさず接合
2. 高い強度、耐食性、耐高温性を実現
3. 熱交換性能を落とさず、既存品より小型で軽量
4. システム全体として使用する冷媒量の削減に貢献
5. 熱交換効率性が高く、反応時間の短縮化に貢献

高発熱密度体からの除熱に効果を発揮

「マイクロチャンネル」により、流路を微細化し、熱交換面積を広げ、製品の小型化と、流路の多並列化を同時に実現できます。「一本流路」では、冷却面で「熱のばらつき」が生じてしまいますが、当社独自の流体分配設計技術は、こうしたばらつきを発生させず、均一な冷却を実現できます。これにより、高発熱密度体からの除熱に効果を発揮します。

特徴

1. マイクロチャンネルではないヒートシンクと比較し、低流量、低熱抵抗を実現
2. 従来品比較で吸熱密度を向上させることで、ポンプ・配管を含めたサイズダウン、軽量化、簡素化、省エネルギーが可能
3. 拡散接合：ろう材不使用、母材材料を溶かさず接合
4. 高い強度、耐食性、耐高温性を実現

マトリックス流路タイプ

分配流路の設計を工夫し、熱源に接した冷却エリア面全体で、均等に徐熱することが可能です

燃料電池車(FCV)は、水素と酸素の化学反応によって発電し、モーターを回して走行します。走行時に排出するのは水だけという、環境にやさしいクリーンな自動車です。
FCVが、従来のガソリン車並みの航続距離を実現するには、限られたスペースの「水素貯蔵タンク」に、十分な量の水素を充填する必要があります。
さらに法令では、FCVへの水素充填を3分以内に完了すること、これを実現するために、水素充填時の供給圧力を70MPaとするよう、定めています。
水素充填の際、FCVの水素貯蔵タンクの温度が上昇します。タンクの破損等事故を防ぐため、タンク内水素温度の上限は85℃までとされていることから、充填時に予め、-40℃程度に冷却した水素を供給する必要があります。当社は、充填前に水素を冷却するための熱交換器(「プレクーラー」とも言います)の標準品である「水素ステーション向け熱交換器　WEL-Cool H2A/H2C」を製造・販売しております。国内で20件以上の、法令認証、実機搭載の実績があります。

高耐圧・高強度、耐食性、小型・軽量

水素ステーション用の熱交換器は、長時間の水素暴露耐性、高耐圧(約100MPa:メガパスカル) を実現すると同時に小型化、安全性、経済性を加味した設計が求められます。
高圧ガス保安協会指定の耐水素脆化材料である、ニッケル高含有316Lステンレス鋼を使用し、また弊社独自のマイクロチャンネル流路を用い、高い熱交換性能と製品の小型化を実現しました。
また、2019年3月には、欧州にて水素ステーション向け高圧機器製品に適用される規定「欧州圧力機器指令, PED:Puressure Equipment Directive」を所管する審査機関より、認証を獲得しました。

シート型ヒートパイプ

ベーパーチャンバーとはシート型のヒートパイプのことです。
局所的な入熱に対して、熱を高速で移動、拡散させます。閉空間に封入された液体が相変化を繰り返し、発熱源から熱を拡散させます。液体を毛細管現象によって移動させるウイック構造と、蒸気を移動させる空間を有しています。

特徴

1. 面内の温度分布が均一
2. 拡散接合で製作するため、薄型化、大型化が可能
3. ベーパーチャンバーを発熱する部品で挟み込むことにより、狭い場所でも放熱が可能
4. 自由な平面形状（ドーナツ形状、Y字等も可能）や曲げ・成形が可能なため、特殊形状、箱の形状を製作することも可能