製品情報
水素ステーション向け熱交換器
水素ステーション向け熱交換器について
燃料電池車(FCV)は、水素を燃料に走行し、排出物は水のみの環境にやさしい自動車です。FCVがガソリン車並みの航続距離を実現するには、約5kgの水素が必要です。しかし、水素は常温で気体のため、高圧で圧縮して車載タンクに貯蔵する必要があります。
水素ステーションでは、水素を圧縮機で高圧に圧縮します。圧縮により高温になった水素を冷却するために、「アフタークーラー」と呼ばれる熱交換器を使用します。このように圧縮・冷却された水素を、自動車の限られた空間に十分に充填するため、水素貯蔵タンクには、一般的に最大82 MPaの高圧で水素を充填します。
水素を急速に充填すると、圧縮による断熱加熱で温度が上昇します。水素貯蔵タンクの安全性を確保するため、充填前に水素を約-40℃まで冷却する必要があります。この冷却を行う熱交換器が「プレクーラー」です。
WELCONでは、水素ステーション向け熱交換器「WEL-Cool H2A/H2C」(プレクーラー)および「アフタークーラー」を製造・販売しております。
高耐圧・高強度、耐食性、小型・軽量
水素ステーション用の熱交換器は、長時間の水素暴露耐性、高耐圧(約100MPa:メガパスカル)などの安全基準を満たす必要があります。WELCON独自のマイクロチャンネル流路構造により、安全基準を満たし、且つ、高い熱交換性能と小型化を実現しました。
また、自社で耐圧試験を行うための水圧試験機(水圧400MPa以上)、繰り返し耐圧試験機(油圧150MPa)などを保有しております。
さらに、各国の高圧規格に対応するため、
・高圧ガス保安法, KHK
・欧州圧力機器指令, PED:Puressure Equipment Directive
・英国圧力容器指令, UKCA:UK Conformity Assessed
・米国機械学会工場認証, ASME:The American Society of Mechanical Engineers
に基づいた製品認証や工場認証を取得、保有しております。
お客様の条件に合致するか検討致しますので、お気軽にお問い合わせください。
下記も参考情報としてご覧ください
●技術開発への取り組み●量産化への取り組み
●Thermal One-stop
●固相拡散接合
●マイクロチャンネル構造の実現
●試作品について
●品質保証